このページの内容に関連のある記事を左のサイドバーに一覧表示してあります。

NASってなに?

最近よく聞く「NAS」って何?データのバックアップや事務所内でのデータ保管に便利なNASの解説

■NAS=Network Access Storage

ネットワーク(LAN)を介して接続する記憶装置(ハードディスク)の総称です。

いわゆる「外付けハードディスク」というのは「USBケーブルで接続して、パソコンのデータをバックアップしたり大容量のデータを保管しておく装置」というものですね。

コレに対してNASは、同じように「パソコンのデータをバックアップしたり、大容量のデータを保管しておく装置」ではありますが、接続方法がUSBケーブルでパソコンに直接つなげるのではなく、LANケーブルでネットワーク機器として接続する、という点が異なります。

■NASの種類

NASというのは、ネットワーク接続でつなげる外付けハードディスク(ネットワークストレージ)の総称なので、実際には幾つかの種類に分類されます。

普通にハードディスク1台のタイプ

img01 nas一般的なUSB接続の外付けハードディスクと同じように、ハードディスク1台をネットワーク接続にしたタイプ。

例えば右図のような感じのイメージです。

パッと見た感じでは、普通の外付けハードディスクと変わらないですね^^(そりゃ、インターフェイス部分が違うだけだから、当然といえば当然ですが・・・)

 

複数のハードディスクを1つの装置として使うタイプ

img02 nas2台とか4台とか、複数のハードディスクを、あたかも1台のハードディスクかのように見せて動作させるタイプ。

例えば右図のようなイメージ。

少し大きな装置になりますね。

こういった「複数ドライブ」のタイプには、RAIDというシステムが搭載されています。

RAIDとは、複数のドライブを仮想的に1台のハードディスクとして運用するための技術で、この技術を使って、例えば500GBのディスク4台を、2TBの容量を持つ1台のハードディスクとして認識させて、大容量のハードディスクとして運用する、というような事ができます。

また、RAIDには、ミラーリングといって、4台のハードディスクを「2台ずつ」に分けて2つのハードディスクとして扱い、それぞれのディスクに全く同じデータを書き込む、という方法でデータの保全をするという運用も提供されています。(これはRAIDの設定の仕方で変わってきます)

単純に1台のドライブを外付けHDDのように使う、という場合に比べて運用や設定が少し難しいですが、万が一ディスク装置がトラブルを起こしてもデータを復旧できる可能性が高い、という点で「安全性」という意味では有用です。

 

■どっちのタイプを選ぶのが良い?

NASはネットワーク上に置いて、ネットワーク内のどのパソコンからでもアクセスできる、というメリットがあります。このため、「複数のパソコンのデータバックアップ先」として利用されることも多いので、「どちらのタイプ」と言う以前に、「なるべく容量の大きいものを選んでおくと良い」というのが、私の意見です。

その上で考えると、NASつまり「ネットワーク上に置く」という使い方で言えば、やはり複数ドライブのタイプを選んでおくのが賢明かな?と思います。

こういう機器を利用するというのは、そもそも会社や事務所などで仕事上の大切なデータを保管しておくということを目的にすることが多いと思います。1台タイプのNASが故障しやすいというわけでは決してありませんが、やはり容量・安全性などの事を考えると、複数ドライブのタイプを選んで、きちんと運用したほうが良いだろうと思います。

■データの保管場所?バックアップ先?

ネットワーク上のハードディスク装置なので、実際の運用時、「データの保管場所」として利用するという使い方と、「通常はパソコン内にデータを保存しておいて、そのバックアップ先としてNASを利用する」という使い方が考えられます。

どちらにすればいい?と迷われることも多いかと思いますが・・・私(岸本)の超個人的な考えで言うと

  • ひとりあるいはふたりくらいの人数で、NASを利用するのであれば、基本はPCへデータを保存。NASはバックアップ用として利用が良いと思います。
  • 3人以上の会社や事務所で、データを共有して使うのであれば、共有すべきデータはすべてNASへ保存し、読み書きも全部NASから読んでNASへ保存する、という形を取るのが良いと思います。

従業員数50人とか100人とか、規模の大きい会社のネットワークではどちらにすべきか分かりませんが・・・

■NASのバックアップも忘れずに!

ネットワーク上に置いてどのPCからでもアクセスでき、容量も大きいし、ミラーリングなどのRAIDシステムの利用で安全性も高まる・・・ので、なんだかとても便利で堅牢な記憶装置のようにも思えますが、だからといって過信しすぎないように。

それでもやはり機械は機械。故障することもあります。

また、ネットワークのトラブルなどで、装置にアクセスできなくなるというような恐れも、可能性は少ないですがあります。

NASには大抵の場合、装置の後ろにUSB接続で、さらに別のハードディスクに繋げられるようになっています。

ホントに失っては困る重要なデータ等の場合は、NASのディスク内に保存されているデータを、さらに別のディスクにバックアップをとっておく、というような対処も必要になりますので、導入の際にはその点もよく検討しましょう。

■ちなみにお値段は?

img02 nas

複数ドライブのタイプのNASの場合、値段はどのくらいかというと・・・?

そりゃあメーカーや販売店などにもよりますが・・・例えばバッファローというメーカーの4ドライブタイプでRAIDシステムが搭載されている機種だと、6万円くらいからあります。→

(容量やハードディスク装置の台数、RAIDシステムのアリなしなどで条件を絞りこめば、もう少し安いのも見つかると思いますが・・・)

 

■ついでに補足 RAIDの構成には時間がかかります

ついでなのでもう一つちょっとした解説を。

上記でもご紹介しているRAIDというシステム。NASを設置するときに、RAIDの設定というのをやるのですが、このRAIDシステムというのは設定して構成が完了するまでに、すごく時間がかかります。

ディスクの容量などにもよりますが、普通にやっても10時間とか20時間とか、そのくらいは平気でかかりますので、実際に購入・設置する際にはその点を予め理解しておくと良いでしょう。よく「RAIDの設定をしたら、いつまでたってもハードディスクの設定が完了しない。初期不良じゃないのか?」というようなご質問や書き込みがWebで見られますが・・・設定はじめたら丸一日くらいはじ~~っと待たなきゃいけないので、ね^^;。

また、ネットワークの設定などもきちんと理解した上で設置・運用する必要があります。

設置ができない、自信がないという方は、どうぞご相談ください。

 


このページの内容に関連のある記事を左のサイドバーに一覧表示してあります。

 
 
このサイトは 2003年3月より ITコーディネータ 岸本圭史 が著作・編集しています。